リハと介護の転職

介護老人保健施設の業務内容!介護転職前に働くメリットとデメリットを徹底解説!

こちらの記事では、介護老人保健施設に介護職員として転職を考えている方に向けて、「仕事内容や気になるお給料」を詳しく解説いたします。

 

また、働く上でのメリットとデメリットを記載し、記事の下部に、無料で介護の資格を取得する方法と都道府県別に探せる求人サイトを同時に記載しています。そちらの記事も是非、参考にされて下さい。

 

目次

介護老人保健施設ってどんな施設??

怪我や病気などで病院へ入院し、リハビリを経て退院が決まった後に、まだリハビリの必要性がある場合、在宅復帰を目指して入所する施設になります。

100名前後の利用者が入居されており、施設の人員基準をもとに日常の介護とリハビリサービスを提供します。

 

介護老人保健施設で働く職種

職種 配置基準
医師 常勤の医師が1名以上配置
薬剤師 実情に応じた適当数(標準:入所者の数を300で除した数以上)
看護職員 入居者3人に対して、看護・介護職員を1人以上配置。看護職員:7分の2程度 介護職員:7分の5程度
介護職員
支援相談員 常勤1名以上(入居者の数が100人につき1名の支援相談員)
理学療法士・作業療法士 常勤換算で入居者の数を100で除して得た数以上
作業療法士
言語聴覚士
栄養士 入居者数が100人以上の場合は1名の栄養士(同一敷地内の病院等でも兼務可)
介護支援専門員 常勤、専従で1名以上(100人に1名を標準)
調理員・事務員 実情に応じた適当数(併設の職員や業務委託でも可)

 

介護保険サービス事業者向け資料

 

介護老人保健施設の業務スケジュール

・日勤業務

8:30〜  申し送り

9:00〜  バイタルチェック、入浴介助

11:30〜 食事誘導、昼食介助

12:30〜 休憩

14:00〜 リハビリ室へ誘導

15:00〜 おやつ

15:30〜 オムツ交換

16:30〜 食事誘導、夕食介助

17:30〜 終業

 

・夜勤業務

16:00〜 日勤者からの申し送り

16:30〜 食事誘導、夕食介助

19:00〜 就寝介助

21:00〜 消灯

消灯後は定期的に巡回とオムツ交換

07:30〜 食事誘導、朝食介助

08:30〜 日勤者へ申し送り

09:00〜 終業

 

介護老人保健施設の業務内容

介護老人保健施設の業務内容

 

介護を必要とする方が、入居されていますが、ほとんど自立して生活を送れる方もおられます。

そのため、一定数の方の日常介護(食事介助、入浴介助、オムツ交換など)を行えば、その他の清掃や片付け、洗濯などは比較的ゆっくりと業務を行えます。

 

・食事介助

介護老人保健施設では、1名以上の作業療法士が従事しているため、専門士による食事介助の指導を受けます。指導内容としては、食事時の姿勢や自助具を使用方法などです。

利用者様の食事も訓練の一部として、自宅復帰後に困らないように専門士が試行錯誤して考えてくれます。

介護士は、指導内容を把握して誤嚥のないように、できない部分の介助を行います。

 

・入浴介助

入居者数は100人規模という施設が多いため、1日に数十名の入浴介助を行います。

入浴介助へ入るスタッフには、それぞれ役割がついています。① 衣服の着脱、清拭 ② 洗体、洗髪、浴槽へ誘導 ③ 機械浴を使用した寝たきりの方の入浴など主に3つの役割に介助者が従事し流れで仕事をしていきます。

この流れ作業みたいな言い方はあまり良くありませんが、実質的に役割を決めず一人一人行っていくと効率が悪くなるため、ほとんどの施設がそれぞれの役割を決めて入浴介助を行います。

 

・オムツ交換、排泄誘導

昼夜問わず、定期的にオムツ交換や排泄誘導を行います。オムツを使用している方は寝たきりの方が多く、主にベッドサイドで複数名の看護師や介護士とともに清拭後にパッドの交換を行います。

排泄誘導では、介護士が「トイレにいきましょう」と言っても拒否される方もおられますが、そこは上手く声かけし対応しなければなりません。

 

・その他

その他にも以下のような業務があります。

その他の業務

入居者様の洗濯物、オムツやリハビリパンツの管理、リハビリ室へ誘導、起床介助、口腔ケア、リネン交換

 

介護老人保健施設で働くメリット

 

・スキルアップができる

介護老人保険施設の入居期間は、3ヶ月〜6ヶ月程度です。そのため、新規で来られる多くの方を、基本的な介護方法を元に日々従事するため、自ずと介護技術は身に付きます。

また、多くの専門職と連携して業務に従事するため、専門性のある的確な指導を受けることにより、介護技術だけでなく他の施設に異動または転職した時の対応力を発揮することができます。

 

・給与が高い

厚生労働省が調査した施設別の平均年収で、介護老人保健施設は全体の2位に位置しています。介護業界の中では、給与が高く、働いている方の中でも、「給与が高いから選んだ」という方も多くおられます。

1年目平均給与額 1年目平均年収 全体の平均給与額 全体の年収額
特別養護老人ホーム 312,410円 3,748,920円 350,430円 4,205,160円
介護老人保健施設 301,370円 3,616,440円 338,920円 4,067,040円
訪問介護 272,740円 3,272,880円 306,740円 3,680,880円
介護療養型医療施設 269,830円 3,237,960円 306,420円 3,677,040円
通所リハ(デイケア) 265,360円 3,184,320円 305,660円 3,667,920円
小規模多機能施設 262,640円 3,131,680円 287,980円 3,455,760円
グループホーム 274,680円 3,296,160円 287,770円 3,453,240円
通所介護(デイサービス) 258,000円 3,096,000円 280,600円 3,367,200円

参照:令和2年度介護従事者処遇処遇状況等調査結果

【東京都:介護老人保険施設の求人例】

 

・人間関係の悩みが少ない

ほとんどの介護老人保健施設が、医療法人として、同一敷地内に病院やデイケアなどを併設しています。そのため、従業員数も多いことが特徴です。

民間の施設では、従業員数や併設している施設も少ないことから、特定の方と1度でも人間関係が崩れると、修正することも難い上、毎日のように同じ人と顔を合わせなければなりません。

しかし、介護老人保健施設のような大規模施設では、他部署(病院やデイケア)などの異動することもできるため、人間関係に対する悩みは、小規模の施設と比べて少ないというのもメリットになります。

 

介護老人保健施設で働くデメリット

 

・ある程度の体力を必要とする

施設の従業員数や施設規模によって異なりますが、介護老人保険施設の入居数は、100名前後で、人員基準から1人の介護職員は3人以上の入居者様を見なくてはならないと決まっています。

しかし、現実は1人で数十名もの利用者様の見守りをしなくてはならない場合があります。

そのため、座っている時間帯は休憩時、以外はありません。

時々、優しいベテランスタッフが「お茶でも飲んでおいで」など言ってくれる優しい方もおられますが、基本的には、常に何かしらの介護業務を行っているため、「長時間立っていられない方」「持病などにより身体的な介護を行えない方」は、帰宅後にはぐったりとするかもしれません。

ここまで書けば、もの凄く体力が必要なのかと、考える方もおられるかもしれませんが、10代〜50代の方で特に持病などなければ、問題なく介護を行えますので安心して下さい。

 

・ある程度の対応力

介護老人保健施設に入居される方は3〜6ヶ月で退所されて、ベッド数が空くと新たに他の方が入所されるという繰り返しになります。

介助方法も人によって異なるため、その変化に対応しなければなりません。

しかし、介護老人保健施設は数多くの専門職と関わる機会が多いため、初めは戸惑いますが、慣れてしまうと他の施設への異動や転職になっても対応することができるようになるというデメリットをメリットに変えることもできます。

 

・レクリエーションなどは少なめ

施設に入って入居者様との活動も楽しみたいという方は、他の施設をおすすめします。介護老人保健施設では、身体的な回復をメインとして運営されているため、活動は少なめです。

レクリエーションでも身体的な回復を目的として行われる場合もありますが、認知面などの精神機能に働きかける要素が高いため、ほとんど実施されないということが現状です。

 

介護老人保険施設で必要な介護資格

最大のポイントは資格をもつことです。介護業界では、資格の有無に相関して毎月の給与額が異なります。

特に介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得すると、大きく給与が変わります。

【介護職で持つべき資格】

・介護職員初任者研修修了(旧:ホームヘルパー2級)

・介護福祉士

・ケアマネージャー

ヘルパー取得方法

ポイント

【介護職員初任者研修は(旧:ホームヘルパー2級)】は、養成施設にて130時間の講習を受けて、60分間の筆記試験に合格するとすぐに取ることができます。資格無しよりは給料が1〜3万円変わり、就職できる幅も広がります。そのため、入職前の取得をおすすめします。

東京都のホームヘルパーの平均年収:374万円 (厚生労働省調査)

 

介護福祉士取得方法

ポイント

【介護福祉士】に関しては、3〜5万円ほどアップし、施設基準として介護福祉士を入れなくてはいけない場合も多いため、転職の幅も広げることができます。取得方法は、病院や施設で3年以上の実務経験と450時間の講習(約6ヶ月間)を受講すると介護福祉士国家試験の受験資格が得られます

また、介護初任者研修修了(旧ホームヘルパー2級)を持っている方は、450時間の講習から130時間免除されます。

東京都の介護福祉士の平均年収:約398万円 (厚生労働省調査)

 

ケアマネ取得方法

ポイント

ケアマネージャー(介護支援専門員)】の給与としては、企業によって様々ですが、介護福祉士より2〜3万円ほどアップすることも多く、最終的にケアマネージャーを目指す方が介護業界では多いようです。介護福祉士として相談業務に5年間従事し、ケアマネージャーの試験に合格後、講習を受けると資格が与えられます。また、ケアマネージャーの受験資格は他の資格でも受験することができます。以下に受験資格を得られる資格を掲載いたします。

東京都の介護支援専門員の平均年収:約440万円 (厚生労働省調査)

【ケアマネの受験資格を得られる資格】
医師 保健師 准看護師 社会福祉士 義肢装具士 あん摩指圧師 柔道整復師
歯科医師 助産師 理学療法士 介護福祉士 歯科衛生士 はり師 管理栄養士(栄養士)
薬剤師 看護師 作業療法士 視能訓練士 言語聴覚士 きゅう師 精神保健福祉士

 

 

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上記2つの企業に登録しこれらの企業から転職を行うと無料で資格を取得することができます。

 

しかし、地域によって紹介できる転職先が無い場合があります。

そこで、以下の都道府県別の転職サイトに上記2つの企業が含まれていると、転職することができます。登録前にお住まいの地域に、かいご畑ときらケアの有無を確認することをおすすめします。

 

【都道府県別】介護転職サイト

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